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11.跡部編 「あの人、どういう神経してるんだ…(Hさん談)」

■出会い
今回の合同学園祭の出資者の一人&運営委員長という立場上、他のキャラのシナリオでもかなり目立つ跡部様。
模擬店作りでトラブルがあった際も、その面倒見の良さを発揮してサポートしてくれます。
そのカリスマ性ゆえ、きっとすごいシナリオが用意されてるのではないでしょうか…

■ゴージャスカフェ
跡部様考案の、ゴージャスなカフェです。
そのゴージャスカフェに問題を提起する主人公。
どうやら跡部様は、工事や内装を業者に頼む予定らしいです。なんと大掛かりな…
「でもそうすると、他のメンバーの仕事がほとんど無くなってしまいます」
「別に構わないだろ。その空いた時間はウェイターの訓練に当てればいいだけだ」
「でもせっかくの学園祭なのに、自分たちの手で模擬店を作れないなんて、聞いた事がありません」
ヒロイン引き下がりません。
「ほぅ…俺様のやり方に文句があるんだな??」
こ、こわー;
ここで『ひとこと言う』と『何も言わない』の2択が…うーん、ここで引き下がるのはダメだ!
「でも…せめてもう少し、皆が参加できる形を考慮していただけませんか??」
「フン…はっきりと物を言うじゃねぇか。ま、考えといてやる」
ホッ

■ゴージャスカフェ 2
夕方になって、もう一度話しかけました。
「あの、さっきの喫茶店の事なんですが…」
「あぁ、内装に関しては業者に頼まず、俺たちでやる事にした。これでいいんだな??」
ええぇー!!仕事早っ!!
(跡部先輩って、思ったより話を聞いてくれるんだ…)
そうですねー「俺様」なんて言うから独裁的かと思いきや…
「これからも何か意見があるなら、遠慮せずに言え。いいな??」
はい!付いて行きます!!

■ゴージャスカフェ 3
「喫茶店の食器類の申請の事なんですが…」
「あぁ、お前どれを選んだ??」
「はい、派手な物は少し控えました」
「割と地味だな。理由は??」
「料理の種類が豊富ですし、あまり派手だと料理の色との対比が悪くなると思って」
「フン。まぁ悪くない理由だ」
「では、これでいいですか??」
「ああ。数は多めに申請しておけ」
「はい!」
うーん…ヒロインも素晴らしい仕事振りです。

■威厳と貫禄の悲劇
立海のスマッシュDEビンゴの前にいる跡部先輩を発見。
「よぅ、手塚。肩の具合はどうだ」
「順調だ」
「あの程度で復帰できないとは思っていなかった。お前との対戦は楽しみにしている」
「俺としては、お前のとこの部長とも対戦したいがな。退院したそうだな」
「あぁ、幸村の復帰で我が立海の三連覇も揺ぎ無いものとなった」
「フン、言ってろ」
「幸村か…対戦したい相手だな」
(なんだか、あの三人の周囲だけ空気が重い感じがする…)
(それにしても跡部先輩、先生達に敬語使わないなんて珍しいな…)
あのねヒロイン、それはね…
「おい、なに物陰でコソコソしてやがる。俺に用なのか??」
見つかった!!

「こいつは、氷帝の運営委員だ」
跡部先輩が紹介してくれました。
「こいつらは、青学テニス部の部長と、立海の副部長だ」
「そうなんですか…ええっ?!先生じゃなかったんですか?

「・・・・・・」「・・・・・・」
「フッ、予想通りの反応だな」
跡部様…
「あっ、す、すみませんでした;」
「いや、気にしなくていい。慣れている」と手塚先輩。
「あぁ。…不本意だがな」と真田先輩。
そうだよ、彼らだってまだ15歳の少年なんだよ!!…たぶん。

■嫌がらせ?
それは、跡部先輩と仕事の話をしている時でした。
どこからか携帯の着信音が…
「ん?お前の携帯か?」
「はい。メールかな?ちょっと失礼します…」
「・・・・・・」
「どうした」
「…いえ、友達の悪ふざけです。お話中に失礼しました」
立て続けに鳴る着信音。
「すみません。ご用が無いのでしたら、これで失礼します」
「あぁ」

「誰か知らないけど…『跡部様に近づくな』か」
「私はただの運営委員なのにな…もぅ…」
ええぇーどこからアドレス知られてしまったんでしょう…恐いなぁ。

■謎の榊監督
「どうして音楽の先生がテニス部顧問なんでしょう??」
「榊監督か…」
「ずっとスーツ姿だし、テニスラケット持ってるところとか見たことないし」
確かに…ジャージ姿とか想像できないですねー
「おい…世の中には知らなくていい事もあるんだ。覚えておけ」
?!!

■続く嫌がらせ
嫌がらせはまだ続いている様で、家に帰ってからも例のメールが届きます。
(また同じメールだ…着信拒否にしとこう…)
うーん、何だか嫌な予感が…

■次の日の朝
いきなり数人の女子生徒に囲まれました。
「アンタ、運営委員の○○だよね」
「最近調子にのってない??」
「ちょっと跡部様に構ってもらってるからって、いい気になってるんじゃないわよ」
あのメール、お前たちかー!!
「そんな事は無いです!運営委員だから話をするだけで…」とヒロインが説明しても、
「『跡部先輩』ってアンタ…私たちの『跡部様』を気安く呼ばないでよ!!」
全然こっちの話は聞いてもらえません。
「『私たちの』って…おかしくないですか?」
「うるさい!!」
ぎゃ!ヒロイン叩かれてしまいました!ひどい!!
「これ以上跡部様に近づかないで!!分かったわね!!」

■その後会議室にて
「…おい」
「はい?」
「お前、その顔…頬のところが赤くなってるぞ」
ドキ!!
「あ、あの…走ってきましたから」
いやいや、それで片方だけ赤くなるのはおかしいでしょう。
「誰かから、平手でも喰らったのか?」
ドキ!!
ここで『はい、そうです』、『えっ?どうしてそれを…』、『ち、違います』の3択が。
『違います』を選択。

「じゃあ何だ」
「あ、あの…」
「…お前まさか…」
(もしかして気づかれた…??黙っておくつもりだったのに…)
「相手は誰だ」
気づかれてしまいました。
「なぜ黙っている」
「言いたくないです」
ヒロイン?!
「跡部先輩は私の事よりも、やるべき事があるはずです」
「それに私自身の不注意でもあるし…だから、自分で解決します」
「ご心配かけてすみません。でも、大丈夫ですから」
ヒロイン強いなぁ。
「強情だな…なら、ひとつ言っておこう」
「お前自身に何も問題は無い。だから、自分に非があると思うな」
「…実際お前はよくやってる」
これは嬉しいですね。
「お前だけで解決できるならいいが、無理だと判断したら…俺が対処するぞ」
「そうならない様、努力します」
さぁ、これからどうなるのでしょう…?!

■氷帝テニス部の部長
氷帝テニス部に副部長はいないのかと尋ねるヒロイン。
「指示を出すのは、頂点にいる者のみに許される事だ。NO.2は、我がテニス部に必要ねぇ」
うーん、さすが。
「…跡部先輩は本当に強い人ですね」
「200人の部員の頂点。実力だけでなく、200人の期待を背負える人じゃないと務まらないです」
「先輩はその重圧を物ともせず、それに応えられる人。本当に強い人だなって思います」
あまりのオーラに圧倒されがちですが、やっぱりすごいですよね。
「フン…お前、誰に向かって物を言っている」
「期待は誇りだ。それを重圧と思うやつは器じゃねぇだけだ。違うか??」
かっけぇー!!

■庶民のお味
食堂にて跡部先輩を発見…って、跡部様も食堂を利用なさるのですね!!
しかも選んでたのは「納豆定食」。食べた事が無く珍しいから選んだとの事。
「匂い、気になりませんか??」
「ああ、別段気にはならねぇ。ウォッシュタイプのチーズみたいなもんだ」
さすがおっしゃる事が違います。
「こいつは、このまま食うのか??」
「あ、いえ。まずはよくかき混ぜないと…」
「ほぅ…なるほど、糸を引いてきたな」
なんか可愛いな。
口元を糸でネバネバにしてくれたりしたら、もっと可愛いんだけどな。
「フン…素朴な味だ。悪くねぇ」
おぉ!意外にもお気に召したみたいです。

■面倒見の良い跡部様
「テニス部レギュラーの人たちは、夏休みの宿題終わってるんですか?」
「そう思っていたが…岳人とジローがまだらしいな。あいつら懲りもせず…」
「その口ぶりだと、去年もなんですか??」
「あぁ…ったく、また一晩かけて教えなきゃなんねぇのか」
「先輩、宿題を教えてあげたりするんですか?」
「泣きつかれたら、断れねぇだろ」
メンバーの宿題の面倒まで見てるんですかー!!
てか、二人は跡部様に泣きつくんですか!!懐かれてるんですね。笑

■エスカレートする嫌がらせ
それは六角の模擬店「海の家」の前にいる跡部先輩に話しかけようとした時のこと…
「危ねぇっ!!」
なんと、立てかけていた木材がヒロインに向かって倒れてきました。
跡部先輩のおかげで何とか無事の様です。
「あ、ありがとうございます。先輩こそ、大丈夫ですか?!」
「俺は何ともねぇ、気にするな。それより、今逃げていったやつら…」
何?!人為的な事故なのか?!!
そこに六角のバネさんが登場。
「大丈夫か?!怪我しなかったか?!」
「お前がここの責任者か?木材が倒れてきた。一体どういう管理をしていたんだ!」
跡部様すごく怒ってます。
「すまん、すぐに片付ける。悪かったな。…しかし、変だな」
どうやら倒れてきた木材を調べたところ、紐が切られている跡が…
「…そこまでやるか。ったく…」
ホントだよ!!てか、危うく跡部様まで巻き込まれる所ですよ!!
「管理が悪かった訳じゃない様だな。すまん、怒鳴って悪かったな、黒羽」

■その後、会議室にて
「…お前だけでは解決できなかった様だな」
「お前の事だ、ちゃんと委員の仕事だけをしていれば、自分の立場を理解してもらえる」
「そう思ってたんじゃないのか」
「はい…」
「言っただろう、お前自身に非は無いと。ああいう類のやつらには、そんな事関係ねぇんだよ」
う−ん、どうしたらいいんでしょうね…
「これ以上勝手を許せば、怪我人が出る」
「…そこが分からないんです」
「アーン?」
「あの人たちは、跡部先輩のファンなんでしょう??それなのに…」
「さっきは跡部先輩まで巻き込みそうになっていたじゃないですか…」
「好きな人に怪我をさせたいんですか??…おかしいです」
「あんな奴らの思考なんて、俺に分かるかよ」
「…おかしい、です…」
ヒロイン泣いちゃったー;
「ったく、なに泣いてんだ」
「泣いてないです…」
うおぉ…守ってあげたい。
「…そうかよ。とにかくお前は心配するな。後は俺に任せておけ」

■下校イベント
「あ、跡部先輩」
「帰るのか??」
「はい」
「…駅まで送ってやる」
「えっ?!車でですか??」
「歩いてだ。車は帰す。どうだ??」
優しさが目にしみるー。゚(゚ノД`゚)゚。

帰り道、いきなり名前で呼ばれました。
「…先輩が名前で呼ぶ人って限られてるから驚きました。どうして急に??」
「俺が呼びたかったからに決まってるだろ」
ですよねー。
「それで、お前はどうしたい??」
「え??」
「俺を名前で呼びたいのか??」
「…いいえ、今までどおりで」
「先輩の事を名前で呼べるのは、先輩にとって本当に特別な人だけだからと思いますから」
なるほど。
「フン…当たってるな、半分は」
半分??
「ま、今は半分でいいさ」
半分って何…??

■デート
「オペラを観に行く」
「オペラですか…え?!オペラ?!」
「何を驚いている」
いやいや、一般中学生の99%は驚くと思いますよ…
「で、でもこんな格好じゃ…」
「気にするな。観客は俺とお前だけだ
え(゚∀゚;)

「なかなか良い舞台だったな」
「どうした、オペラは嫌いだったか??」
「いえ、そうじゃないんですが…」
「だったら何が不満なんだ」
「貸切は少しやり過ぎではないかと…オペラ歌手の人たちに何だか申し訳なくて」
「そんな事は気にするな。例え観客が一人でも手を抜かねぇのがプロだ」
なるほど…
「次はクラシックのコンサートだ」
「もしかして、それも…」
「貸切だ。行くぞ」
ぎょえー

「どうも俺のやり方は、お前に合わねぇようだな」
「なんだか贅沢すぎる気がして…」
「こういうのは贅沢とは言わねぇ」
「本当の贅沢ってのは、金を使う事じゃねぇ。時間を使う事だ」
「ついでに言っとくが、贅沢ってのは悪い事じゃねぇぞ」
「そうなんですか??」
「贅沢ってのは、いわば余裕だからな。余裕のないやつは人生を無駄にしている」
うーん、余裕がある人に言われると説得力がありますね…
「…しかし、今回はどうもお前は楽しめなかったみたいだな」
「いえ、そんな事はないですよ」
「ただ、ちょっと驚いたのと、慣れない事が多くて気疲れしただけです」
「フン…そうか。ま、元気も出た様だな」
(もしかして先輩、昨日私が落ち込んでたから元気づける為に?)

■意外に心配性?
次の日の朝、公園で神尾くんをおちょくっている跡部先輩を発見。
(なんだか楽しそうね先輩。声掛けるのは止めとこうかな…)
なんて考えていると、後ろから誰かがぶつかってきました。
「悪ぃ!大丈夫か??」
桃ちゃんでした。
「ホント悪かったな。んじゃな!」
颯爽と去っていかれました。

「おい」
「あ、先輩。お話は終わったんですか?」
「…んな事より、何を話してたんだ」
「さっきの人ですか?ぶつかったから、謝っていただけです」
「それだけか?」
「それだけですけど…先輩、何だか機嫌悪くないですか??」
「…誰のせいだ」
「…ナンパされてるのかと思ったじゃねぇか」

■心配ごと
「跡部先輩…私、とても気にかかる事があるんです…」
なになに?
「あの…先輩もウェイターになるんですか?」
「当たり前だろうが。俺が出なくて優勝を狙えるのか?」
「では…先輩、お客様に丁寧な言葉で話せますか?」
なるほど。
「なんだと?お前…誰に向かって物を言ってる」
「同学年とか、年下の人に、丁寧にオーダーを聞けますか?」
「・・・・・・」
なにやら黙り込んでしまった跡部様。
「(…青学のチビすけとか、立海のフケ顔とか、無理かもしんねぇ…)」
うーん、確かに想像できない。笑

■夕方、館内にて
「!お前、こんな所に…いや、運が良かったか」
なんじゃ?
「ちっ、もう来やがった。あいつらに見つかると面倒だな…ほら、ちょっと来い!!」
誰かに追われてる?!!
「せ、先輩!!何を…」
ここで物陰に隠れ、密着しているスチルが…!
「いいから静かにしとけ!!見つかっちまうだろうが!!」
「は…はい…」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「…行ったか」
「先輩、今の人たち、もしかして…」
「あぁ、お前に嫌がらせをしていた連中だ」
「逆切れされてな。お前を引っ張ってこようとしたやつがいて、そいつを追いかけていたらお前がいた」
怖えぇ…
「それで慌てて…あの、ありがとうございます」
「気にすんな。俺が原因だからな」
「それで…その、あの…」
「なんだ」
「そろそろ放していただけませんか…?」
まだ密着しとったんかー!!

■2回目のデート
「私、そんなに落ち込んでないです。元気付けていただかなくても大丈夫ですよ?」
「…お前、何とぼけてやがる」
「とぼけてなんかいません。先輩、自分のせいだと思ってるから、責任を感じてるのかなって…」
「…お前な。多少それもあるが、それだけの訳ないだろう」
「え?!だって、それ以外で先輩が私を誘ってくれる理由なんて…」
「デートだろうが」
「ま、今はいいさ。そのうち教える。今日は遊園地だったな、行くぞ」
今回は跡部様がヒロインに合わせてくれて、遊園地です。

「待ち時間が結構ありましたけど、気になりませんでしたか?」
跡部先輩を気遣うヒロイン。
「いや、待つのも悪くない。…お前といるなら」
あまぁぁぁー…!
「まだ時間はある。お前の行きたい所に連れて行ってやる」
「あ、それでしたら、お好み焼き屋に行ってみませんか?」
跡部様お好み焼きデビュー。

「品のねぇ味だが…それほど悪くはねぇな」
まぁまぁお気に召した様です。よかったよかった。
「こういうのは雰囲気が大事ですから」
「雰囲気か…そうだな」
「先輩と一緒に食べたら、何だって美味しいですよ」
ヒロインまさかの殺し文句。
「お前…いや、意識してるって訳じゃねぇみたいだな…」

■学園祭当日
ゴージャスカフェにて、スーツに身を包んだ跡部先輩を発見。
紫のスーツに胸元には薔薇…うーん、ゴージャス。
そして自由時間、一緒にひと通り回って、ゴージャスカフェ前に戻ってきました。
「さっきから…視線が痛いんですけど」
ゴージャスカフェ前には、順番待ちの女子生徒がズラーっと並んでいるのです。
「慣れろ」
そんな…
「忍足のたこ焼きでも食うか??」
という事ですぐ隣のたこ焼き屋さんに。

「珍しいな。跡部がたこ焼き食うなんて」
「いいから二つよこせ。…こいつはどうやって食うんだ??」
「えぇと、その楊枝を使います。熱いですから、気をつけてください」
「わかった。…ほぅ、なかなかいけるじゃねぇか」
どんどん庶民の味に馴染んでいく跡部様。
「じゃ、私も…」
「待て」
「俺が食べさせてやる」
「ゴチャゴチャ言ってねぇで、口を開けろ」

何だこの辱めは…!!
「どうだ?」
「ど、どうだと言われても…(ううっ…周りからの強烈な殺気で味なんて分からない)」
この後、ヒロインが刺されたりしないか心配です

「…取り込み中のとこ悪いんやけどな」
「店の前でそういうんは止めてくれ。お客が引く」
まったく迷惑なバカップルです。

■エンディング
そして次の日、学園祭も無事に終わり…
「踊るぞ。…お手をどうぞ、お嬢さん」
またも皆がいる中で、今度はダンスを踊る事に。

「俺がこうやってお前と踊っている事がどういう意味なのか、考えてみろ」
「えっと…元気づけるため?」
「…お前、そんなに落ち込んでんのかよ」
「いえ、大丈夫です。じゃあ、えっと…やっぱり分かりません」
「本当にか?」
「…もしかしたらって、以前からかんがえていた事が一つだけあるんですけど…」
「ほぅ…何だ、言ってみろ」
ヒロインから言わせるのか?!
「それは…言えません。だって、ただの希望ですから」
「希望か…なるほど、その返事で充分だ」
「・・・・・・」
(うわ…突き刺さる様な視線を沢山感じる)
ええぇーまさか会話を聞かれてる…?!
「いい具合に注目を集めてるな。よし…その姿勢のまま目を閉じろ」
な、何をする気ですか?!
画面が真っ暗になります。
「…そのまま動かず、黙ってろよ」
ここで周囲からどよめきが!
(え…何?今、口に何か…)

「うわぁ〜!!跡部すげぇー!!恥ずかC〜〜!!」
どこからかジローちゃんの声が…
「よくやるぜ、まったく…」
宍戸さんもいるみたいです。
「なぁ侑士、あいつら付き合ってたのか??」
「いや、まだ付き合うてないで」
「あの子が固まってるとこ見ると、さっきのキスも同意無しやなぁ…」
…キス?!!
「…き、キス?!!」
「なんだ、もう一回して欲しいか??」
な、なんてこと…

「聞け!こいつは…俺の女だ!!」
「これから先、こいつにちょっかい出すやつがいたら、男だろうが女だろうが関係ねぇ」
「この俺が全力で潰す!!いいな、覚えておけ!!」

「うわぁ…さすが跡部さん…」
長太郎もビックリです。
「ホントに…どういう神経してるんだ。あの人は…」
日吉、キミが正しい。
「フン…これでもう大丈夫だろう…。おい、樺地」
「後を頼む。忍足たちにも協力させろ」
ヒロイン、明日からどうなるのでしょうか…

2人で公園までやってきました。
「いくらお前でも、もう分かっただろうが」
「は、はい…でも、本当に私でいいんですか?」
「お前がいいんだ。…信じられねぇか?」
「信じられるまで何度も言ってやるよ」
「お前が好きだ」

■後日
木陰で、ヒロインの膝の上で目を閉じている跡部様。膝枕スチルです!
「あ、起きたんですか?」
「あぁ、どれくらい眠ってた?」
「一時間弱くらいです。お昼にはまだ時間ありますし、もう少し眠っていて下さい」
一時間も膝枕って、結構大変ですよね…優しいなぁ。
「…俺が起きたら…甘えさせてやる」
「もうちょっと…俺に甘えろ…じゃなきゃ…つまんねー…だろ…俺が…」
眠そうでちょっと舌足らずな声が可愛らしいです。
「…はい、先輩が起きたらいっぱい甘えますね」
「大好きです、景吾先輩…」

■感想
切原くん編では未遂だったキスを、あっさりと…さすが跡部様です。
今後のヒロインの学校生活が大変心配なのですが、後日談を見る限り大丈夫そう…かな??
色んな意味で酔わされた跡部様シナリオでした。